リオ五輪重量挙げ日本代表に糸数陽一が選ばれたことを受けて28日、五輪出場経験者や県ウエイトリフティング協会から期待と激励の声が上がった。糸満高校体育館で同日始まった県高校総体重量挙げ競技の会場では、未来の五輪を目指す生徒らが「ぜひ一番輝く金色のメダルを取ってほしい」と大活躍に期待する。
糸数の出身校、豊見城高ウエイトリフティング部主将の玉那覇孝平さんは「在校生として誇りで、大きな励みになる」と胸を張った。
糸数本人から電話で選出の報告を受けた平良真理氏(沖縄工教)は、自身が出場したシドニー五輪で出場の達成感からメダル獲得という目標に集中できなかったという。その反省から「出場は通過点。自分の力を発揮してメダル獲得を目指して」と伝えた。
アトランタとシドニー五輪を経験した吉本久也氏(東村役場)は、ロンドン五輪代表漏れから4年を踏ん張った苦労を思い「我慢の日々をよく頑張った」とたたえた。高校からスーパーヘビー級並みの重さを持ち上げてきた糸数を「別格」と評し、「彼なら世界で戦える。メダル獲得で若者に希望を与えて」と期待した。
県ウエイトリフティング協会の平仲康理事長は「重圧もあるだろうが、スタートに立ったと思ってほしい」と激励。国民の期待に応える以上に「自分の記録のため精いっぱい力を尽くしてほしい」と語った。