ひまわり畑で復興願い 糸満・平和祈念公園 福島県大熊町の種からことしも花開く 沖縄 <東日本大震災13年> 


ひまわり畑で復興願い 糸満・平和祈念公園 福島県大熊町の種からことしも花開く 沖縄 <東日本大震災13年>  ヒマワリ畑を見学し、花を指さす園児ら=11日、糸満市摩文仁の平和祈念公園
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 【糸満】東日本大震災から13年となった11日、復興と平和を願うひまわり畑が沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園に今年も開園した。福島県大熊町で育ったひまわりの種が植えられ、約2300本が花開きつつある。

 同公園は2015年から、福島県を支援する県民でつくる「福島・沖縄絆プロジェクト」から種の提供を受け、3月に合わせてひまわりを育てている。開園式典で、県平和祈念財団の金城克也会長は「多くの県民に見てもらいたい」と述べた。

 福島・沖縄絆プロジェクトの鈴木伸章副理事長は「満開になった後は種を採取して5月に大熊町に届け、沖縄で育った種が東北で花を付ける。交流をずっと続けていきたい」と願った。

 沖縄福島県人会の木村貞夫会長は能登半島地震に触れ「沖縄でも、地震の際に逃げる場所を考えておくなど、油断せず生活してほしい」と災害への備えを呼び掛けた。

 市内のしおひら保育園と八重瀬町の第2ぐしかみ保育園の園児約50人が遊戯を披露し、ひまわり畑を見学した。しおひら保育園の園児(5)は「きれいだった」と話した。

 ひまわり畑は同公園エントランス広場にあり、見学無料。現在は二分咲きで、4月上旬ごろが見頃という。(岩切美穂)