【東京】中谷元・防衛相は31日午前の会見で、6月3日にシンガポールで開幕するアジア安全保障会議でカーター米国防長官と会談し、米軍属女性遺棄事件に関して「米側に対して実効性のある再発防止策を求め、この点についても議論したい」と述べ、再発防止策を再度求める考えを示した。在沖海兵隊撤退に言及するかについては否定的な考えを示した。
中谷氏はカーター氏との会談で「米軍の再配置で、できるだけ沖縄の負担軽減をさせる。グアム移転や本土への訓練移転も含め、統合計画で基地の縮小をより迅速に進めていく点を協議したい」と述べるにとどめた。
中谷氏は21日夜にもカーター氏と電話会談しており、再発防止の徹底などを求めていた。
事件を受け、県議会は26日の臨時会で初めて在沖米海兵隊の撤退を含めた抗議決議と意見書を全会一致で可決した。【琉球新報電子版】