昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で墜落事故を起こし、全世界で運用を停止していた垂直離着陸輸送機V22オスプレイについて、米軍は14日午前8時51分、宜野湾市の普天間飛行場に駐機していた2機の飛行を再開した。最初の1機が8時51分にホバリングし、53分に基地の外に飛び立った。午前9時ごろ、読谷村沖での飛行が確認された。続いて2機目も9時9分に飛行場を離陸した。普天間飛行場でのオスプレイの飛行は屋久島沖墜落事故以降、98日間停止していた。
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日米両政府は安全対策を実施し「準備が整ったものから順次飛行を開始する」ことを確認し、沖縄防衛局は13日に飛行再開方針を県と那覇市、宜野湾市、名護市、嘉手納町に伝達していた。
那覇市上空でも飛行が確認された。防衛省の説明では、飛行再開の当初はホバリングなど基地周辺での習熟飛行が想定されていた。
県内には米軍普天間飛行場に海兵隊仕様のMV22が24機配備されているほか、米軍嘉手納基地にも海軍仕様のCMV22が3機駐機している。
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玉城デニー知事は「こうした説明をもって飛行が再開することは到底納得することはできない」と反発し、配備撤回を求めていく考えを示していた。
県や市町村の調査で、オスプレイ飛行停止後2カ月の普天間飛行場周辺の騒音回数は、最も騒音が多かった計測地点で1日当たり11・7回減っていた。