【宜野湾】昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での墜落事故を受け約3カ月にわたる運用停止後、14日に飛行を再開した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のMV22オスプレイは15日も朝から基地の外へ飛行し、住宅地の上空などを通過した。14日の飛行再開を受け、十分な事故原因の説明がないままの強行や市街地上空の通過に沖縄県内では反発が広がっている。
15日午前8時40分頃、普天間飛行場から2機のオスプレイが相次いで市普天間向けに離陸した。両機とも沖縄国際大学などがある市宜野湾の上空を通過した後、上大謝名方面から着陸した。飛行時間は約10分間だった。3機目は9時47分頃に普天間向けに飛び立ち、10分ほどで基地内に着陸。その後、4機目も読谷村向けに飛び立った。
飛行再開にあたり、沖縄防衛局は11日、米海兵隊と米空軍は3段階に分けて練度を回復していく方向性を沖縄県や宜野湾市に説明していた。14日は普天間飛行場所属の全24機中、延べ13機のオスプレイが沖縄本島中南部の住宅地上空や洋上で飛行した。
松川正則宜野湾市長は14日の飛行再開に「正直なところ早いと感じる。基地内でホバリングをするなど、準備をしてからと思っていた」と述べていた。(名嘉一心)