【名護】八重瀬町長毛出身の全盲の歌手、大城友弥さん(25)は5月23日、名護市豊原の久辺小学校(伊波和子校長)で「ふれあいコンサート」を開いた。同校の児童ら約180人が、大城さんの優しい歌声に魅了されていた。
大城さんは生まれつき目が見えなかったが、小学校5年生の時に聞いた坂本九さんの「上を向いて歩こう」を聞いて歌手になろうと決意。中学生でCDデビューした。
大城さんは自分が歌手になりたいという夢を追ってきたことに触れながら「夢を言葉にして行動することが、夢を実現する一歩になる」とメッセージを贈り、自作曲「ドリーム」を披露した。
さらに「1人ではできなくても2人、3人と人が集まればできることがある。私もみんなの支えがあって夢を実現できている」と話し「ひとりの小さな手」を歌った。
コンサートでは、イベントなどで大城さんとステージに立っている謝花美雪さんがコーラスで参加し、2人で息の合った美しいハーモニーを響かせた。