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東恩納「一打集中」 抜群の安定感で優勝 全琉アマゴルフ最終日


東恩納「一打集中」 抜群の安定感で優勝 全琉アマゴルフ最終日 一般 18番、バーディーパットを沈め、ガッツポーズする東恩納昊貴=28日、糸満市のパームヒルズゴルフリゾートクラブ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 ゴルフの第62回全琉アマチュア選手権大会(主催・琉球新報社、協力・県ゴルフ協会)最終日は28日、糸満市のパームヒルズゴルフリゾートクラブで行われた。一般(6719ヤード)は首位スタートの東恩納昊貴(カヌチャ)が65で回り、通算3アンダーの213で優勝した。女子A(6238ヤード)は予選1位通過の當山由菜(カヌチャ)が通算6オーバーで頂点に立った。50歳以上で競うシニア(6719ヤード)は有川清光(パームヒルズ)が通算16オーバーで栄冠をつかんだ。60歳以上のミッドシニア(6238ヤード)は呉屋幸二(PGM)が通算16オーバーで、女子B(5617ヤード)は渡慶次莉子(フリー)が通算14オーバーでそれぞれ制した。

 普天間中3年の東恩納昊貴が自身最高の7アンダーで抜群の安定感を見せた。「全てが良くないと、このスコアは出ない」。ティーショット、パット、アプローチの全てがさえ渡った。2年前は予選をトップ通過しながら優勝を逃した。「狙っていた大会だった。中学最後に取れて良かった」と笑顔があふれた。

 出だしの1番で約10メートルのパットを沈めてバーディーにし、波に乗った。7番をイーグルとして、ノーボギーのまま進んだ。終盤は気持ちの高ぶりを感じつつも「一打集中を念じた」と興奮を抑えた。15番から圧巻の4連続バーディーでガッツポーズ。笑顔でホールアウトした。

 2月のエナジックジュニアオープンで優勝するなど好調を維持しており、この日は「今まで以上に良かった」。フェアウエーキープ率が高く、パターも次々に入った。2年前は“優勝”という雑念が入り敗れたがが、この2年間で数々の場数を経験し、精神面の整え方が身についてきた。

 4月からエナジックスポーツ高等学院に進学する。将来はプロを見据えるが「まずは高校でいい成績を残したい」と目の前の大会に集中する。課題の飛距離を伸ばすため、新天地で打ち込んでいく。

(古川峻)


有川、ホームで意地 シニア 予選11位、一気に頂点

シニア 1番、ティーショットを放つ有川清光(大城直也撮影)

 所属するパームヒルズでシニアのクラブチャンピオンの有川清光が、予選11位から一気に頂点へ駆け上がった。「恥ずかしい試合を見せられない」とホームで意地を見せた。

 前半をイーブンパーにして追い上げたが、優勝を意識するとプレーが硬くなり、後半にスコアを落とした。終盤16番で2位の平清和と1打差でリードの状態。ここでOBを打ったが、うまくアプローチで寄せてナイスパーにした。「最後に集中できた」と勝利につなげた。

 県大会を初制覇し「仲間たちが沖縄でタイトルを取っていた。ここでチャンピオンになりたかった」と破顔した。次の県大会へ向け「タイトルを取るために精進していく」と力を込めた。

(古川峻)


まさか優勝とは

 女子Bで優勝した渡慶次莉子の話 予選で82も打っていたので、まさか優勝できると思わなかった。初日の経験があったので風の読みやグリーンの早さをマネジメントできた。沖縄に移住して2つ目の大会だった。来年も機会があれば出場して優勝したい。

攻めること意識

 ミッドシニアを連覇した呉屋幸二の話 連覇は考えず一生懸命やっていた。予選で12番手だったので攻めることを意識した。後半はショットが良く、15番で7メートルのパーパットを決めた時に優勝はいけると思った。これからも楽しみでゴルフを続けたい。