沖縄気象台が今後の見通し「海面変動の可能性も」


沖縄気象台が今後の見通し「海面変動の可能性も」 今後の見通しについて説明する能勢努・地震津波火山防災情報調整官=3日午前、那覇市の沖縄気象台
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 台湾付近を震源とするマグニチュード7・7の地震で県内に津波警報が発表されたことを受け、沖縄気象台は午前11時すぎから緊急の記者会見を開いた。気象庁は沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に発表されていた津波警報を正午に解除した。沖縄気象台の能勢努・地震津波火山防災情報調整官は「危険がなくなった。ただ若干の海面変動はあると思う」と述べた。


 午前11時現在、各地の最大波は与那国久部良で9時18分に30センチの津波を観測。宮古島平良で10時50分に30センチ、石垣島石垣港で10時42分に20センチを観測した。沖縄本島地方では午前11時時点で観測はされていない。能登情報調整官は「若干の変動はみる可能性はあるが、明瞭な津波というものは観測されていない」と述べた。今後、1~2割程度は同じ規模の地震が発生する割合が1~2割あることから、引き続き日ごろからの備えを呼びかけた。

 気象台によると、県内に津波警報が出るのは東日本大震災以来。2011年3月11日に宮古島平良で65センチを観測している。それ以前だと2010年2月27日、沖縄本島近海の地震で沖縄本島で13センチ観測されている。