沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に3日朝、津波警報が発表されたことを受け、那覇市の泊港では数百人の旅客らがターミナルビルのテラスなどに避難した。午前9時過ぎ、防災無線などで避難を呼びかけるアナウンスが流れる中、港湾作業員らは津波対策に追われた。
いったん出港した高速船などは帰港し乗客を降ろした後、再度沖に船を退避させた。下船した乗客らは足早にターミナルビルの高台に避難した。ビルに入居する会社の従業員らも上階へ避難し、テラスは外国人観光客や市民らでごった返した。
渡嘉敷村の男性(69)は「船に乗っていたら警報が出て、慌てて下船した。島の方も心配だ。東日本大震災の時も船が出ずに長時間足止めされた。何も被害がなければいいが」と海を見詰めた。
男子高校生(16)は「同級生らと座間味にキャンプに行く予定だった。出港してすぐに警報が出て港に戻った。思い出作りに行く予定が一風変わった思い出になった」と途方に暮れた。
宮古島市平良の平良港では、警察の車両が「高い所、より高い所へ避難してください」と避難を呼びかけ、港内は一時閑散とした。