【北部】名護市教育委員会は11日、本島北部の戦跡を巡りながら沖縄戦を学ぶ第22回「高校生とともに考えるやんばるの沖縄戦」を実施した。北部地域の5校の高校生ら約40人が参加し、県立第三中学校と県立第三高等女学校の生徒の沖縄戦当時の様子を学んだ。
名護市内の三中と三高女の跡地や本部町の八重岳の野戦病院跡地で体験者の話を聞いた。当時、三高女で看護要員として動員された上原米子さん(89)は、自分で描いた絵を示しながら「治療室の台は民家の雨戸だった。ここに負傷した人を寝かして、(手足を)糸ノコみたいなものでゴシゴシ切った。電気も石油ランプもなかった。戦争というのはむごいものだった」と当時の凄惨(せいさん)な様子を振り返った。【琉球新報電子版】
高校生、やんばるの沖縄戦たどる 北部5校の約40人 「戦争はむごい」と体験者
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松永 勝利