きっかけは「松本人志」だった 吉本興業前会長の大崎氏が語る 「沖縄国際映画祭を始めた理由、終わるワケ」


きっかけは「松本人志」だった 吉本興業前会長の大崎氏が語る 「沖縄国際映画祭を始めた理由、終わるワケ」 大崎洋氏
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 毎年春に開催されてきた沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)が4月20日、21日の第16回開催を最後に幕を閉じる。第1回開催から映画祭実行委員会委員長を務めてきた吉本興業の前会長、大崎洋氏が13日までに、琉球新報のインタビューに応じた。

 2009年に始まった沖縄国際映画祭は、吉本興業が中心になって運営し、お笑い芸人の監督作、出演作の上映や、多くの芸能人が参加するレッドカーペットなど、沖縄の春を彩る華やかなイベント。

 沖縄で映画祭を始めようと思ったきっかけは、ダウンタウンの松本人志さんががきっかけだったと、大崎氏は語る。

 「松本君(松本人志さん)が、カンヌ国際映画祭に招待されたことを機に、まね事みたいになるけども、こんなことやれたら楽しいなと思って。『沖縄の子どもたち・若者に夢を』って部分が結び付いて、沖縄国際映画祭をやろうというのが元々の気持ちです」

 2015年からは「島ぜんぶでおーきな祭」との名称を付して、映画だけでなく、音楽、お笑い、ダンス、アート、スポーツなど、沖縄全域を舞台にした総合エンターテインメントのイベントとして定着してきた。

 だが、今年3月、映画祭実行委員会から吉本興業の脱退表明があった。大崎氏は脱退の背景に、映画祭運営で吉本興業の持ち出しがかさんでいたこと、そして、2025年の大阪・関西万博との関わりがあったことを明かした。