全九州高校総合体育大会は19日も九州各地で行われ、陸上の七種競技で外間亜喜(那覇西)が4761点で大会新と県高校記録を更新して初優勝した。女子1600メートルリレーは那覇西が県勢初優勝した。女子100メートル障害は大城有利加(同)が1位、男子円盤投げは新垣太登(中部商)が制した。重量挙げは宮城昌義(沖縄工)が305キロ(スナッチ132キロ、ジャーク173キロ)で大会記録を更新した。柔道女子個人は、48キロ級の新城凛子(豊見城南)と78キロ級の比嘉杏美乃(沖尚)が準優勝した。なぎなた個人試合は川本菜美(首里)が2位だった。自転車競技のケイリンは伊藤颯馬(北中城)が準優勝した。ハンドボール男子は興南が決勝で大分に敗れた。
◆自信胸に、狙う全国頂点/女子七種競技・外間
上位3人が大会新記録を更新した高レベルな七種競技で、外間亜喜(那覇西)が県高校記録も更新して頂点に立った。「決勝進出者は地元で県記録を持つ強豪ばかり。そのなかでの優勝はかなりうれしい」と、喜びを爆発させた。
第1種目の100メートル障害を1位で好発進した初日は、砲丸上げが「だめだめな記録」で焦ったが、短距離でポイントを稼ぎ、2位で折り返した。
2日目は走り幅跳びから。自己ベストを17センチ上回る5メートル24の2位で勢いに乗ると、やり投げも2位。最終種目は得意分野の800メートル。先頭に躍り出ると持てる体力で1位を死守し、笑顔でゴールした。
本職は400メートル。那覇西に入学後、7種競技を始め、陸上に強い那覇西の仲間と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。昨秋の全九州高校新人大会では、県高校記録と大会新記録を更新して頂点に立ち、自信も増した。次の優勝は全国と決めている。表彰台に上るためには「合計4850点あれば確実。苦手競技を改善すれば狙える」と意気込んだ。