3人制バスケットボール3×3(スリーバイスリー)の日本代表候補選手を、与那国町出身のトレーナー東迎高善氏(48)が支えている。16日から県内で始まった強化合宿に帯同。選手の体の状態をチェックしたり、ウオーミングアップを手伝ったりするなど、世界を目指すチームのために尽力している。
(平安太一)
東迎氏は拓殖大のバスケ部や相撲部などで実績を重ね、バスケ日本代表のトレーナーとしても活躍した。3×3のトレーナーに選任されたのは昨年4月から。選手にセルフケアやコンディショニングの方法を指導するほか、チームのスタッフと協力しながらトレーニングメニューなどを作成している。
3×3の大会では、5人制よりも試合と試合の間隔が短いことから、「より早く疲労を回復させることが大事だ」と選手のケアで心がけていることを強調する。海外勢に当たり負けしない体作りも重視しており、選手の筋肉量の増加などに取り組んでいるという。「技術やデータを集めながら選手をしっかりとサポートしたい」と日本代表の強化に情熱を注いでいる。
3×3は10月に世界選手権を控えるなど、今後の活躍が注目される。東迎氏は「まだまだ(日本は)国際経験が少ない方だ」と現状を説明しながらも、「今後は若手選手の育成も進めていければ」と日本のチームが飛躍することを願った。