コザしのぎ切る 夏の甲子園県大会第3日


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 第98回全国高校野球選手権沖縄大会第3日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦6試合を行った。コザは6―3で北部農林を振り切り、那覇西は5―2で沖縄工に逆転勝ちした。陽明は11―4で開邦に逆転でコールド勝ち。豊見城は首里東の追い上げをかわし6―4で勝利した。名護は9―1で向陽に、宜野湾は12―0で球陽にコールド勝ちした。大会第4日の25日は宜野湾市立野球場など3球場で7試合が行われる。

初めての夏のマウンドで最後まで粘投したコザのエース松堂航也=23日、コザしんきんスタジアム(平安太一撮影)

◆2年生エース松堂 力投
 コザの2年生エース・松堂航也が苦しみながら夏の初勝利をつかんだ。七回まで1安打無失点と北部農林を寄せ付けず、打線の援護を受けながら力投した。しかし八回に四球と内野安打に犠飛が絡んで1点を失い、九回は3安打を浴びて2点を奪われた。最後は右飛で締めて逆転は許さなかったが、「もっと強気で攻めなければ」と反省が口をついた。
 夏のマウンドに立つのは初めてで、「緊張もあった」と明かす。初回は先頭打者に四球を与え、犠打と内野ゴロで2死三塁とされた。女房役の仲宗根廉に「一つ一つアウトを取ろう」と声を掛けられると、「絶対に抑えよう」と気合を入れて後続を断った。
 二回まではボールが先行したが、三回以降は「バックを信じてコントロール重視で投げた」と安定感を取り戻した。六回に初安打を許しても犠打を阻止して二塁を踏ませず、七回は四球で出した走者を投ゴロ併殺に仕留めた。打線もエースを後押しし、五回は4番・藏根豊の三塁打などで3点を挙げた。
 追い上げを受けた終盤は「球威が落ちていた上に油断もあった」と言い、甘い球を痛打された。「いろんなことを学べた」と苦い経験が糧になったようで、「2回戦から気持ちを入れ替えたい」と力を込めた。(平安太一)

<きのうの結果>
▽1回戦
【セルスタ】
那覇西 5―2 沖縄工
豊見城 6―4 首里東
【しんきん】
宜野湾 12―0 球陽
  (七回コールド)
コザ 6―3 北部農林
【北谷】
陽明 11―4 開邦
  (八回コールド)
名護 9―1 向陽
  (七回コールド)

<25日の試合>
▽1回戦
【宜野湾】9時
那覇工―南部農林
那覇国際―浦添商
【しんきん】9時
小禄―与勝
知念―名護商工
浦添―普天間
【北谷】9時
中部農林―那覇商
真和志―北谷