休日に北部のイベントで「タイガーナッツ」を使った商品を見つけた調査員。国頭村で栽培されている「スーパーフード」とのこと。後日調査をしに行ってきました。
栄養価が高く、美容や健康に良いと話題の「スーパーフード」。そんなスーパーフードの一つ「タイガーナッツ」が国頭村で栽培されていると知り、調査を始めた調査員。栽培・加工・販売をしているナチュラルセレクション合同会社にたどり着くと、社長のオグベヒ・トーチさんとビジネスパートナーの仲原美登子さんが出迎えてくれました。併設のカフェ「AFRO×JAM(アフロジャム)」でタイガーナッツミルクバナナスムージーを頂きながら話を伺いました。
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ナイジェリアではおやつ
「タイガーナッツは木の実(ナッツ)じゃないよ」と話すのはトーチさん。「実は野菜の仲間で根菜なんです」と仲原さんが続けます。北アフリカ原産で、多年草の茎「食用ガヤツリ」の茎が膨らんだものだそう。
実際に植えられているタイガーナッツを見せてもらうと、見た目は雑草です。引き抜くと小さなジャガイモのような塊がたくさんついています。ここでは無農薬で育てられたタイガーナッツを水で洗浄し、3カ月ほど乾燥させてそのまま食べるといいます。一つ頂いてみると、硬い繊維質のような食感。かみしめていくと徐々に柔らかくなっていき、自然な甘みが口の中に広がります。
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栽培に取り組み始めたきっかけはあるテレビ番組。日本人ファッションモデルが美容と健康のために食べていると紹介していました。トーチさんにとっては、小さい頃から親しみのあるおやつのようなものでした。日本で知られていないことに驚き、ナイジェリアにいるお兄さんに送ってもらい、仲原さんに紹介したといいます。
沖縄でも育つのか試してみようと、土や堆肥、肥料、飼料などの配合を変えた20個以上のプランターを用意して研究を始めました。その中で一番適していたのは砂地でした。それから畑を借り、約1年間かけて土を改良。2017年から植え付けを本格的に始めたそうです。
沖縄での栽培に成功
初めて収穫したタイガーナッツを食べてみると、ナイジェリア産と比べ甘みも少なく味が全然違っていたそうです。そこからまた研究の日々。乾燥方法などを変えることで、ナイジェリア産と遜色がないくらい甘くておいしいタイガーナッツになったそうです。栽培に自信が付いた後は、少しずつ畑を拡大。約1500坪まで面積を広げました。収穫までは約4カ月かかり、年2回の栽培が可能だそう。
タイガーナッツのパウダーを使ったグラノーラやちんすこうなども商品化。購入者の意見を参考に、仲原さんが商品開発にこぎつけました。併設のカフェではタイガーナッツのミルクを使ったスムージーも楽しめます。
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現在は、生産効率を高めるためにトラクターの導入を目指しているという同社。導入すれば、2~3カ月かかる収穫期間を3日に短縮できるそうです。「協力農家さんなどもできたらありがたい」と仲原さんは今後に期待します。タイガーナッツの商品は、北部の道の駅をはじめ県内約10カ所で販売されている他、ネット販売もしているそう。食べてみたい方はぜひチェックしてみてください。
ナチュラルセレクション
国頭郡国頭村奥間2040-55
TEL 0980-43-9992
Instagram
https://www.instagram.com/tigernuts_okinawa/
ネットでの購入も可能
https://nslccokinawa.base.shop/
(2024年5月16日 週刊レキオ掲載)
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