【中城】琉球大学と中城村が連携して行うまちづくり講座「地域企業(自治体)お題解決プログラム」の発表会が7月25日、琉球大学付属図書館で行われた。村内に建設予定の商業施設の機能で村が抱える課題を解決することをテーマに、5チームがそれぞれの案を発表した。
5チームはそれぞれの計画で、ホテルやキッチンスペース、保育園、デイケアやジムなどを併設させ、地域住民の交流を促すことを提案。また地元企業や特産品を扱う商業施設が不足していることを受け、農産物の直売所や地元企業の出店スペースを確保することを勧めた。
中城村は人口と世帯増加率が県内で最も高く、高齢化も進んでいる。一方で、地元購買率が低く、特に中北部にはコンビニ以外の商業施設が少なく、高齢者を中心に買い物難民が発生している。このプログラムでは、フィールドワークなどを通じて課題解決を図る方策を模索。高校生から社会人まで幅広い世代がチームとなり、それぞれの視点で、意見を出し合った。
五つの提案を聞いた村役場職員は、施設の運営体制や他施設との差別化と共存の在り方などの質問を投げかけ、計画の妥当性について吟味した。
比嘉麻乃村長は「今日の提案を聞いて、交流が非常に重要だと気づいた。役場でも農家を10年後までどう続けてもらうか議論している。皆さんの意見は参考になる」と評した。
高校生3人とチームを組んだ仲眞良樹さん(47)は「デイサービスの経営を参考にアイデアを出した。高校生の若い視点が新鮮だった」と振り返った。
(玉城文)