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市長の「月の手取り額」はいくら? 那覇市長が母校で意見交換 「スタバ誘致」など首里高生が要望


市長の「月の手取り額」はいくら? 那覇市長が母校で意見交換 「スタバ誘致」など首里高生が要望 生徒らを前に高校時代の夢などについて語る知念覚那覇市長と女性市議ら=1月26日、首里高校
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 【那覇】那覇市女性の翼(仲昌代会長)は1月26日、首里高校で、1年生を対象にした市長や女性市議との意見交換会を開いた。首里高出身の知念覚市長は政治と生活が密接に関わっていることを説明した上で、「時代を先読みしながら生きたら人生は面白い。時代をつくるのは皆さんだ。夢と希望を持って勉強したり、空想したりしながらしっかり生きてほしい」と語った。

 意見交換会には女性の那覇市議10人と知念市長が参加。意見交換の前には、1年生4グループによる地域課題の発表があり、国際通りのごみ問題、食品ロス、観光客の誘客、伝統芸能を生かしたまちづくり―の四つをテーマに、独自の考察や解決策などを提案した。

 質疑応答では生徒から、エアコンの稼働時間の延長、SNSを活用した情報発信、首里地域へのスターバックスなど有名飲食店の誘致を要望する意見が出た。中には、人から支持される方法について聞く質問も。

 高校時代の夢を聞かれた知念市長は「設計士になりたかったが、数学が嫌いで、文系を選んだ。ただ、人生何にぶち当たるか分からない。その時々のことを精いっぱいやる。そうすると選択肢がたくさん出てくる。決め打ちするのもいいが、決め打ちしない人生も面白いと思う」と語った。

さらに、市長の給与額を聞かれた際には、月の手取り額が「72万円」と明らかにした上で、「こんなにもらいたいと思ったら那覇市長になってください。期待しています」と笑顔で語った。

 課題発表でごみ問題について触れた前上里遙さん(16)は「那覇の課題について考える機会になった。普段政治家と関わることがないが、きょうの意見交換で女性市議と交流して、かっこいいと感じた」と語った。與那城真心(まこ)さん(16)は「社会は自分一人で何も変わらないと思っていたが、議会に陳情を出すことで世の中が少しでも変わることが分かった」と語った。

(吉田健一)