【大宜味】「大宜味村結の浜人工ビーチ事業を検証する会」は2日、村民勉強会を村喜如嘉の村農村環境改善センターで開いた。村が事業主体として進めている同村塩屋の結の浜での大型ホテル誘致と人工ビーチ整備事業に関する報告のほか、参加者同士で村に対する要望を話す場も設けられた。村民など約20人が参加した。
会は、人工ビーチ整備事業にかかる総事業費が当初の見積もりよりも約2億円増額しているにもかかわらず、村は議会での承認が得られているとして昨年10月以降、住民説明会を開いていないことを指摘。同会メンバーで呼びかけ人の宮城久美子さんは「議会は村民よりも立場が上なのか」と疑問を呈した。
1級土木施工管理技士の奥間政則さんによると、村の海岸は波による浸食が激しく、人工ビーチを造ることは技術的にも難しいという。
参加者からは「若い人が増えるように居住環境を整えてほしい」「高齢化が進む中、コミュニティーバスの整備が必要ではないか」という声が聞かれた。
宮城さんは「本当に必要なことにお金がかけられていない。住民自らが声を上げるべきだ」と力を込めた。
(玉寄光太)
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