10日の参院選沖縄選挙区で35万6355票を獲得した伊波洋一さん(64)は11日朝、当選から一夜明けて喜びを語った。事実上の一騎打ちを展開した現職大臣に10万票の大差を付けて勝利したことに「この票差を大きな力にして、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設断念に向けて取り組みたい」と述べ、県民の期待の大きさや責任の重さを実感した様子で話した。
宜野湾市嘉数の自宅でヤンバルクイナのかりゆしウエア姿で当選を報じる新聞に目を通した伊波さん。この日は午前6時半に起床し、仏壇に手を合わせ、亡くなった母親に当選を報告した。妻の成子さん(59)は「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉を掛けた。【琉球新報電子版】