「この日待っていた」 那覇市パートナー登録 男性カップルが第1号


この記事を書いた人 金城 美智子
同性カップルを結婚相当関係と認めて登録証明書を交付する「那覇市パートナーシップ登録制度」の証明書申請第1号となった入眞地順治さん(左)と安座間尚彦さんカップル=11日、那覇市内

 那覇市は11日、同性カップルを公的に結婚相当関係と認めて登録証明書を交付する「市パートナーシップ登録制度」の証明書申請受け付けを開始した。入眞地(いりまじ)順治さん(39)=那覇市出身=と安座間尚彦さん(30)=宜野湾市出身=のカップルが第1号として申請し、受理された。2人は「この日を待っていた。幸せだ」と語り、喜びを分かち合った。

 2人は、17日に市牧志のテンブス館前広場で開催される「ピンクドット沖縄2016」で結婚式を挙げる。同イベントでは、城間幹子市長から2人に証明書が交付される予定だ。
 11日午前9時から市内で申請手続きが行われ、2人は申請書など必要書類を市の担当者に提出した。制度に関する説明などを緊張した面持ちで聞いていた2人だが、約20分の手続きが終わるとほっとした表情になり、笑顔が広がった。
 2人は「私たちが表に出ることで那覇市にこのような制度があることを知ってもらい、人々に温かい目で見守ってもらえるようになればうれしい」と述べ、性的少数者(LGBTなど)に対する社会の理解が進むことを期待した。
【琉球新報電子版】