【東】オスプレイの離着陸訓練が東村高江区の「N4地区」で繰り返されていることを受け、東村内の全小中学校(3校)の児童・生徒らを対象にしたアンケート調査で、学校で遊んでいる時や授業で飛行機やヘリコプターの騒音が気になったことがあると回答した児童・生徒が77%に上ったことが14日分かった。自由記述では「落ちてきそうで怖い」「うるさくて寝られない」など生活や学習環境への影響について率直に不安や不満を訴える意見が上がった。
琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授が4月に実施し、14日、結果を東村役場で行った調査報告会で明らかにした。
オスプレイの音を聞いて怖いと思ったり、嫌な気持ちになったりしたことがあるかについては、「よくある」「ある」が38%で、4割が航空機騒音のストレスを感じながら学校で勉強していた。「あまりない」「ない」は60%だった。
オスプレイと他の航空機の音が聞き分けられたのは81%、オスプレイと他の航空機ではオスプレイがうるさいと感じているのが82%に上った。
自由記述では高江小中学校の生徒から「授業が中断される」「低空飛行が怖い」、東小中学校の生徒から「夜の10時ごろ飛んでいてうるさい」「何機も飛んでいるときが怖い」、有銘小中学校の児童から「うるさくて授業に集中できないことがある」などの意見が上がった。
報告の後、区民から「子どもが夜の騒音で学校に行けなくなり、今は避難している。何度も抗議しているが良くならない」「一部の地域だけの問題に終わらせず、考えてほしい」「夜間早朝の訓練をやめさせ、ルートの変更を強く求めてほしい」などの意見が上がった。
渡嘉敷准教授は「夜遅くまで続けられる訓練で児童生徒の睡眠が脅かされていることが分かった。学校周辺の音環境はとても悪化している」と話した。