16日に投票があった県議選は開票作業が17日午前1時過ぎまで続き、候補者は当落に気をもんだ。現役最多の6期目を目指したベテラン、組織の支援を受けずに戦った若手らの当選が未明に決まり、宮古島市区では保守系候補が2議席を独占するサプライズもあった。当選者らは喜びの声を上げると同時に、自らの政策実現に向けて気を引き締めた。
定数2に革新系1人と保守系2人の計3人が立候補し、保守分裂戦となった宮古島市区で、保守系新人の新里匠さん(47)と保守系現職の下地康教さん(64)が2議席を勝ち取った。2005年に4市町村が合併してから、宮古島市区の県議選で保守系が2議席を取ったのは初めて。
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無所属の新里さんは公明の推薦を受け、当選を果たした。市内経済界をはじめ、SNSを活用し若者らに政策を訴え、支持拡大につなげた。「政治を変えたいという市民の思いが勝った結果だ」と当選の喜びをかみしめた。
下地さんは自民公認、公明推薦の組織力を生かした選挙運動を展開した。建設業をはじめとした市内経済界などの支持を着実に伸ばした。「獲得した投票数を胸に刻み込み県民、市民のために頑張りたい」と述べた。