任期満了に伴う第14回県議会議員選挙(定数48)は16日、無投票当選が決まった石垣市区(2議席)を除く12選挙区で投票され、即日開票の結果、野党の自民や公明、維新、保守系無所属の勢力が28議席で、過半数を奪取した。玉城デニー知事を支える県政与党は20議席で半数を割り込み、県政運営に打撃となった。
与党は中頭郡区などで現職候補が落選するなど議席を減らした。投票率は45・26%となり、県議選の過去最低を記録した。これまでの最低は前回2020年の46・96%。
女性の立候補者8人が当選を確実にし、現在任期中の7人を上回り過去最多となった。
今県議選は玉城県政2期目の中間評価にも位置づけられていた。与党過半数割れにより、玉城知事が掲げた公約実現にも大きな影響が出ることが予想される。
一方、争点となっていた米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡っては、反対する議員が県政与党と中立の公明を合わせて24、推進や容認する野党の自民、中立の維新などが24で同数となった。
17日午前0時半現在、当選者の党派別内訳は、県政野党の自民が20人、野党系無所属が2人、中立の公明が4人、維新が2人で野党・中立は計28人。県政与党は共産4人、立民2人、社民2人、社大3人、無所属9人の計20人。
野党自民は公認・推薦候補22人を擁立した。公認20人が全員当選した。中頭郡区で現有議席を伸ばした。
与党は中頭郡区と島尻・南城市区、宮古島市区で現職が落選した。現有議席から4減の厳しい結果となった。中立の公明は現有2議席から倍増させた。
(’24県議選取材班)