16日に投票があった県議選は開票作業が17日午前1時過ぎまで続き、候補者は当落に気をもんだ。現役最多の6期目を目指したベテラン、組織の支援を受けずに戦った若手らの当選が未明に決まり、宮古島市区では保守系候補が2議席を独占するサプライズもあった。当選者らは喜びの声を上げると同時に、自らの政策実現に向けて気を引き締めた。
那覇市・南部離島区から維新公認候補として臨んだ當間盛夫さん(63)は、立候補者の中で最多タイとなる6期目の当選を果たした。
地盤とする那覇市の小禄地域は、組織力のある候補者が多数出て、市内有数の激戦地となった。日付をまたいだ17日午前0時14分、当確が伝えられると、事務所内に割れんばかりの拍手が響いた。當間さんは「厳しい選挙だったが、皆さんの支えがあってここまでこられた」と笑顔を見せた。
県議5期20年を経たベテランとなっても、政治の世界に飛び込んだ当時の「県民の暮らしを良くしたい」との思いが原点だ。低い投票率に目を向け「県議会は反省して取り組みをしないといけない」とも。「議会で決められる水道料金の改定を、まずしっかりやっていきたい」と意気込む。