16日に投開票された第14回県議会議員選挙の結果を受け、琉球新報は17日午前、県内政党の代表者を招いた座談会を那覇市泉崎の琉球新報社で開いた。玉城デニー知事の県政運営への中間評価が争点の選挙戦で野党の自民や中立の公明、維新などによる「野党・中立」勢力が過半数を占める結果となり、与野党の明暗が鮮明に表れた。玉城県政の評価について、野党は「われわれの声が届いた結果だ。次期知事選へ向け頑張る」と県政奪取へ意気込む。一方、敗れた与党は「非常に厳しい結果で、見直しを進める」と巻き返しを誓った。
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設について、与党の社民は「選挙結果が普天間問題に与える影響は限定的だ。これ以上の基地強化は許されない」と反対姿勢を示した。
一方、野党の自民は「辺野古移設が現実的として容認してきた。これからは夢のある跡地利用のビジョンを示す」と今後は跡地利用計画を推進させる考えを示した。中立の公明は「司法の場での解決は厳しい。県と政府が歩み寄れるよう働きかけていきたい」と玉城県政と国の間を取り持つ構えを提案した。
(’24県議選取材班)