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公認ない中、当選勝ち取る 上原さん「喜びかみしめ」 那覇市・南部離島区 沖縄県議選


公認ない中、当選勝ち取る 上原さん「喜びかみしめ」 那覇市・南部離島区 沖縄県議選 万歳三唱をする上原快佐さん=17日0時15分、那覇市宇栄原の選対事務所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 16日に投票があった県議選は開票作業が17日午前1時過ぎまで続き、候補者は当落に気をもんだ。現役最多の6期目を目指したベテラン、組織の支援を受けずに戦った若手らの当選が未明に決まり、宮古島市区では保守系候補が2議席を独占するサプライズもあった。当選者らは喜びの声を上げると同時に、自らの政策実現に向けて気を引き締めた。

 定数11に19人が立候補した激戦区の那覇市・南部離島区で、籍を置く政党からの公認が得られない中で選挙を戦い、見事に当選を勝ち取った現職の上原快佐さん(44)。「喜びをかみしめて、明日からも励みたい」と感極まった。

 28歳で明治大学に社会人入学、軍縮平和研究に没頭した。2013年、辺野古新基地建設断念などを求める「建白書」実現を訴える東京・銀座でのデモ行進に参加、同年に那覇市議に初当選した。

 22年の県議補選に「オール沖縄」統一候補として挑み、初当選した。「政治家人生はオール沖縄と共に歩んできたようなものだ」と語る。

 今年4月に長女が生まれたばかり。子育ての苦労を実感する。「親を孤立させず、子育てを“孤育て”にさせない社会」の実現も誓った。