サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは6日、沖縄市コザ運動公園陸上競技場で高知ユナイテッドSCと対戦し、0―0で引き分けた。5勝5敗5分けで勝ち点は20。
前半は互いに攻めたが、決定的場面はなく、0―0で折り返した。後半は失点しそうな場面もあったが、無得点で抑えた。サイドからの攻撃を中心に最後まで攻めたが、得点は奪えなかった。
次戦は13日午後3時から同競技場でクリアソン新宿と対戦する。
沖縄SVは、相手スタイルの逆を突くサッカーを持ち味とする首位の高知と引き分けた。「相手が長いボールを蹴ってくるなら自陣からつなぎ、つないでくるなら守備で受けてショートカウンターを狙う」(吉本岳史監督)と臨機応変に構える高知を相手に、肌感覚で得たものも大きかった。
DF藤﨑将汰は「点を取れなくても失点しない安定感があるチーム。対して自分たちは試合ごとにどうしても波がある」と顧みる。
秋本和希は「かなわない相手とは感じなかったが、大きく崩れないし、細かいプレーを徹底していて隙がなかった」と評した。
前半戦を折り返し、見えてきた課題は明確だ。試合ごとにまるで別チームかと思わせるような好不調、山と谷があり、チームの雰囲気も一時は崩れかけた。青戸翔(かける)は「連敗やミスなどで悪い雰囲気になり、チームがまとまり切れなかった。みんなで話し合い、雰囲気を盛り上げつつ一つになることを目指している」と精神的な部分でチームの団結を誓う。
秋本は「調子がいい時は何をやってもうまくいくチーム。逆に調子が悪い時にこそ、平均値を上げていけるかが大事になる」と冷静に分析し、後半戦に臨む。
(大城三太)
勝ち点1取れた
小野木玲監督(沖縄SV)の話 高知相手に勝ち点1を取ることができた。ここ数試合欠けていたものを取り戻した。ゴールを奪うための最後のコンビネーションや精度、守備を固められる前に、もう一つ早くプレーできるようにすることは課題になった。
互いに暑さで疲労
吉本岳史監督(高知)の話 SVはタフで得点が取れるチームという印象。ゴールに直結するプレーを目指しているが、そう簡単には試合をさせてもらえなかった。互いに暑さで疲労し、技術的なミスも判断ミスもあった。