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与勝逃げ切り勝利 比嘉、反撃封じ好投 与勝ー宮古 夏の甲子園県大会第7日


与勝逃げ切り勝利 比嘉、反撃封じ好投 与勝ー宮古 夏の甲子園県大会第7日 与勝―宮古 1回2死一塁、与勝・徳村佑清の適時二塁打で生還する一走の比嘉幸(中央)=7日、Agreスタジアム北谷(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 第106回全国高校野球選手権沖縄大会第7日は8日、アグレスタジアム北谷で2回戦の与勝―宮古の継続試合が行われた。六回表与勝の攻撃から再開し、5―2で与勝が勝利した。13日は同会場などで3回戦8試合を行う。

 7、8日の2日間にまたがった継続試合は、与勝が初日のリードを広げて勝ちきった。先発の比嘉幸(2年)は8日に行われた六回以降を被安打1に抑えて完投し、宮古に反撃の機会を与えなかった。

 7日の初回、無死二、三塁から打者の比嘉が適時打を放ち2点を先取。さらに次打者の二塁打で生還し、3―0と勢いづいた。しかし、投手としての比嘉は浮き球を狙われ安打を浴び、三回を終えて3―2と差を詰められた。仲宗根寛史監督から「グローブが普段より高くなっている」と助言を受けてフォームを修正し、四回以降は点を与えなかった。チームは五回に1点を追加。4―2とリードした段階で天候不良となり、勝敗を翌日に持ち越した。

 「0―0の気持ちでやろう(仲宗根監督)」と、迎えた8日。再開直後の六回、無死一、三塁から前徳晴輝(3年)が「きょうの1点を取りたい」と、外いっぱいの球を右前へ抜く適時打を放った。比嘉はカーブを主体に低めを突いて宮古打線を封じ、流れを渡さなかった。

 仲新門大惺主将(3年)は「強敵だったが、小技も意識しながら自分たちの野球ができた」と振り返り、次戦を見据えた。

 ●後輩へと思いを託す宮古主将の川満悠雅
 守備はアウトを取るべきところで取れず、攻撃は打つべきところで打てなかった。楽しんでプレーすることはできた。先輩が甲子園を逃したので、今年やってやろうと燃えていた。後輩は甲子園への思いを受け継ぎ、頑張ってほしい。                                                  

 (名波一樹)

▽2回戦

与勝
300011000|5
011000000|2
宮古
(与)比嘉幸―照屋翔
(宮)砂川結、内間―与那覇
▽三塁打 仲宗根(与)、内間(宮)
▽二塁打 徳村(与)、砂川結(宮)