沖水(C―4500メートル)全力の8位 中国総体


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レースを終え、やり切った表情を見せる沖水の(右から)大仲隼平、比嘉匠、前川哲輝、宮国秀会=10日、山口県の中山湖特設カヌー会場(又吉康秀撮影)

 【中国総体取材班】2016年度全国高校総合体育大会「2016情熱疾走 中国総体」第14日は10日、山口県などで行われ、県勢は3競技に出場した。カヌーのカナディアンフォア500メートル決勝に出場した沖縄水産(前川哲輝、宮国秀会、比嘉匠、大仲隼平)は1分53秒981で8位入賞した。バドミントンのダブルス男子の新垣渉・外間翔組(南風原)、女子の大城美月・大城美思組(コザ)と與儀美羽・前田志織組(南風原)は1回戦で敗れた。シードで2回戦から登場した新里智司・田場盛吾組(南風原)は3回戦進出を逃した。

◆4人の表情に達成感/入賞つかみ仲間に感謝

 沖縄水産(前川哲輝、宮国秀会、比嘉匠、大仲隼平)はパドルに力を込め続けた。カナディアンフォア500メートルの決勝。主将の前川は「ひたすらこぎ続けようと思った」と全力でレースに臨んだことを説明する。ゴールの直前まで続く混戦の中で、沖水は8位入賞を決めた。「楽しかった」と汗を拭う前川の表情は達成感に満ちていた。

 最初に抜け出したのは沖水だった。先頭の大仲が「積極的に行こうと思った」と言うように、スタート直後から強く水をつかんだ。レース中盤は追い上げてくるライバルたちと横一線に並ぶ接戦を繰り広げ、平良祐喜監督は「しっかりと攻めていた」と選手たちの奮闘をたたえる。

 残り100メートルを切ったころから複数のチームが抜け出した。沖水も粘り強くゴールを目指し、宮国は「きついけど負けてはいけない」と気持ちを切らさなかった。全国の強豪たちと最後まで激戦を繰り広げ、比嘉は「8位は悔しさもあるけど、やりきったという思いが大きかった」。

 昨年は逃した入賞をつかみ、前川は「みんなでレースができて良かった」と仲間に感謝する。4人で戦う500メートルのレースは幕を閉じたが、200メートルのレースが残っている。4人は「得意な種目なので上位を狙う」と新たな目標に向けて闘志を燃やした。
(平安太一)