陸上の第71回国民体育大会最終選考会最終日は14日、県総合運動公園陸上競技場で行われ、成年男子100メートルの譜久里武(アスリート工房)が準決勝で11秒22を出して、マスターズ45歳以上の日本記録を0・05秒更新した。同種目は津波響樹(東洋大)が制し、同円盤投げでは知念豪(ゼンリン)が頂点に立った。
◆世界マスターズへ弾み/不調越え0・05秒更新
○…世界マスターズ陸上選手権メダリストの譜久里武(アスリート工房)が、国体最終選考会の100メートル準決勝で、45歳以上50歳未満(M45)の部の日本記録を0・05秒更新する11秒22の日本新記録を樹立した。肉体の可能性を追求し続ける譜久里にとって、久しぶりの記録更新。「コンディションに合わせてフォームや柔軟性を変えるなど工夫してきた。40を越えても追求し続ける姿勢を後輩にも示せたと思う」と喜んだ。
今年はけがや不調に悩まされたが7月から軌道修正の結果が記録に表れ、走りも良くなってきたという。予選から日本記録更新を予感できるほど感覚がさえていたため、準決勝は無心で駆け抜けたという。
10月の世界マスターズ陸上競技選手権大会出場も視野に入れていただけに「目標とする同大会金メダルに弾みとなる結果だ」と自信を得た様子だ。