【アルゼンチン】秋祭り 沖縄文化披露 日系高齢者支援へイベント


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 第6回「秋祭り」(在亜日系団体連合会〈FANA〉主催)がこのほど、沖縄県人会連合会会館で盛大に開催された。今年もブエノスアイレス市政府の協力で会館前のサン・フアン大通りが「日本祭り」の露天会場となり、時には大雨になったことにもかかわらず午後から夜にかけて大通りを遮断し、路上でFANA加盟団体からの多くの協力者による舞踊、武道、太鼓、カラオケ、日本文化の教師らのショーが披露された。

 「秋祭り」は主にアルゼンチン日系高齢者の福祉活動をサポートするための資金集めを目的とした行事。サン・フアン大通り沿いは食べ物、日本食品、土産物、衣料品、工芸品などの売店も併設され、日本の祭り気分が味わえることもあり大勢の来場者でにぎわった。

 ブエノスアイレス市から舞台、拡声器、トイレ、警察、医者、腰掛などの提供もあった。主催者によると館内の来場者は千人で野外には5千人も集まり、その大多数は日本文化に引かれて来た非日系人だった。

 野外舞台では夢海渡太鼓、琉球國祭り太鼓、歌手の仲宗根グラシエラ、三線バンドの琉球サプカイの実演。館内では沖縄相撲、柔道、流舞、日本舞踊、着物の発表会やウチナー文化、うちなーぐち、日本伝統文化の講習会があった。
(大城リカルド通信員)

沖縄県人連合会会館から撮ったサン・フアン大通りの様子。琉球國祭り太鼓の演舞=アルゼンチンのブエノスアイレス