島にガソリンが来た 1カ月ぶり船入港、「在庫ゼロ」解消 南大東島 久しぶりの給油に「ほっ」 沖縄


島にガソリンが来た 1カ月ぶり船入港、「在庫ゼロ」解消 南大東島 久しぶりの給油に「ほっ」 沖縄 ガソリンスタンドに次々と給油に訪れる住民ら=14日正午ごろ、沖縄県の南大東村
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 【南大東】島に燃料を届けている船の休航などの影響により、ガソリンが品切れになっていた南大東村に14日朝、約1カ月ぶりにガソリンが届いた。南大東では今月8日から、島内唯一のガソリンスタンドでガソリンの在庫が切れ、軽油のみの販売を行っていた。約1週間ぶりの給油に、午前9時ごろからガソリンスタンドに次々と住民らが訪れている。

南大東村(資料写真・役場提供)

 島内で民宿を営む女性は、8日からレンタカーの新規の受付を停止し、既存の予約者のみへ貸し出しに変更するなどして、ガソリン切れをしのいだと振り返る。女性は「7月は駆け込みで島を訪れる人が多く、その後、船舶ドックに入ってガソリンが来ないという状況だった。夏休みで島外に出ている人も多く、この時期で良かったかもしれない」とほっとした様子で話した。

 南大東には通常、燃料を載せた船が2週間に一度入港しているという。最後に燃料が届いたのは7月11日。その後、7月20日から8月7日まで年に一度の船舶ドックに入ったことに加え、例年の夏の需要を大きく上回る出荷量があった。7月末にかけて出荷量が増え、制限もかけていたが、間に合わず在庫切れの状態が続いていた。