陸上九州選手権 男女400R優勝 内間、棒高跳び制す


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 陸上の第71回九州選手権大会第2日は20日、鹿児島県立鴨池陸上競技場で行われ、400メートルリレー男子の名桜大AC(小森翔、知念玲亜、當眞裕樹、福島崇将)と同女子の中部商高(山内梨愛、岩永留奈、古波藏玲奈、比屋根愛夏)が頂点に立った。男子棒高跳びでは内間未羅之(福岡大)が優勝、西波照間匠(中部商高)が準優勝した。

◆知念の負傷、皆でカバー 名桜大AC

 400メートルリレーを常に40秒台で走ることを目標とする名桜大ACにとって、優勝タイム41秒24は満足いくタイムではない。だが、どんな状況でも王者としてトップを走り切る力強さを発揮した。

 予選から41秒40と調子が上がらず、決勝はタイムよりも優勝を第一目標に変更した。1走小森翔のスタートが決まったが、2走知念玲亜が右足の肉離れを起こして少し失速。しかし、続く當眞裕樹、福島崇将が快走しトップを守り切った。

 ただ、日本選手権に出場できる標準タイム40秒70には届かなかった。知念は「チームに迷惑を掛けたが3人がカバーしてくれた」と個々の能力の高さをあらためて確認した。「次の大会では仲間に借りを返したい」と、王者の走りを取り戻すことを誓った。

◆中部商高・比屋根が激走 後輩に希望託す2人抜き

 中部商高の4走を担う3年の比屋根愛夏が高校生最後となる400メートルリレーで、後輩らに希望を託す2人抜きを見せ、チームを優勝に引き上げた。

 決勝はバトンワークは悪くなかったものの、個々の走力や調子などチーム全体の歯車が合わず48秒09という結果。3走の古波藏玲奈からバトンを受けるまで3位だった。比屋根は「大丈夫、抜ける」と覚悟を決め、出走直後に1人抜き、50メートル先でトップに躍り出ると、力強い走りで逃げ切った。

 ベストタイムの47秒46には届かなかったが、前回大会で先輩らと優勝しただけに「必ず2連覇しないといけないと思っていた。先輩からも『連覇ありがとう』とメールがあったのでうれしい」とほっとした様子。

 個人では9月の秋季大会が控えているため、優勝を糧にさらなる活躍を誓った。

◆力まずやったら跳べた
 棒高跳び優勝の内間未羅之(福岡大)の話 今まで4メートル90が自己ベストで、(今回の)5メートルは大学のうちに跳んでおきたかった。(2位の)西波照間匠選手が4メートル95を跳んだので負けてられないと思った。力まず楽しみながらやったら跳べたのでうれしかった。