伝統的な琉球料理を学び、次世代に伝える人材を育てる「琉球料理担い手育成講座」第5期生の修了式が13日、那覇市旭町の県学校給食会であり、講座生15人に「琉球料理伝承人」認定証が贈られた。
2017年度に始まった育成講座は実務経験が10年以上の調理師および栄養士が対象。今回新たに認定された15人を含めこれまでに97人が伝承人として認定されている。
講座は、琉球料理保存協会の安次富順子理事長や同協会副理事長で松本料理学院の松本嘉代子学院長らによる座学のほか、琉球料理の基本となる豚とかつおのだしの取り方や伝統料理などの調理実習が行われた。
那覇市具志のにぬふぁ保育園で栄養士を務める比嘉裕子さん(37)は「子育て世代にも琉球料理の良さを知ってもらうために頑張りたい」と決意。糸満市で「オーガニックBENTOれいなに」を営む上原進吾さん(46)さんは「琉球料理の普及を通じて健康長寿の沖縄を取り戻したい」と抱負を述べた。
あいさつに立った安次富理事長は「琉球料理を広めるためにも少なくとも毎月第3木曜日の『琉球料理の日』には職場などで琉球料理を作るなど取り組んでほしい」などと語り、新たな伝承人たちにエールを送った。
(吉田健一)