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「中部病院の工夫を支援」 県議会文教厚生委、3件の陳情を審議 沖縄


「中部病院の工夫を支援」 県議会文教厚生委、3件の陳情を審議 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 県立中部病院(うるま市)の建て替えを巡り、新規に3件の陳情・請願が県議会に提出され、11日の文教厚生委員会で審議された。県病院事業局は現地で建て替える将来構想を策定している。3件は、構想への賛否に加え、関係者の意見の一致への配慮を求める内容。委員会では、事業局に対して移転を求める病院側との協調を促す意見が出た。

 現地建て替えなどを求める請願は、病院の近隣自治会の会長らが提出。多くの路線バスを使えるなど現在地の利便性を理由に挙げた。

 一方、中村正人うるま市長は同市上江洲・仲嶺地区への移転の検討を求める陳情を提出した。工期中の医療機能の低下やヘリコプター離着陸場の設置による安全や騒音への懸念を示した。

 また、県医師会の田名毅会長の陳情は、病院関係者や周辺自治体、地域住民の意見一致の機会を確保するように求めた。

 本竹秀光事業局長は現地建て替えに向けて「病院と共同して構想を進める。病院が工夫をし、それを支援していく」などと答弁した。(宮沢之祐)