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中部病院「現地建て替えを」 自治会・通り会 移転案に反対表明 沖縄


中部病院「現地建て替えを」 自治会・通り会 移転案に反対表明 沖縄 本竹秀光病院事業局長(右から6人目)に嘆願書を手渡す宮里自治会の照屋聡会長(同5人目)=9月24日、県庁(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

【うるま】県病院事業局が現地で建て替える将来構想を示した県立中部病院(うるま市)を巡り、周辺の5自治会と二つの通り会がうるま市や同病院が要望する移転建て替え案に反対する嘆願書を県と県病院事業局、県議会に提出したことが4日、分かった。

 嘆願書では「利用者の利便性、医療従事者の働きやすさ、建設コストの低減など総合的に判断して、現在地での建て替えが最も理にかなっている」などとした。

 地元自治会は今後、現地建て替えを求めて市議会への意見書提出や移転反対を訴える看板、横断幕を設置する。

 県などへの要請は9月24日に実施。参加したのは宮里自治会と赤道自治会、志林川自治会、新赤道自治会、江洲自治会、赤道東大通り会、赤道南大通り会。参加者によると、病院事業局の本竹秀光局長は「地域住民が意思表示をしてくれてありがたい」と述べた。

 宮里自治会の照屋聡会長によると、今年2月に中部病院の医師とうるま市の中村正人市長が住民説明会を開催し、移転建て替えの必要性を説明した。翌3月には本竹局長が説明会を開催し、現地での建て替えを計画していることを説明した。

 照屋会長は「役所側は現地建て替えなら『医療機能が低下する』としたが、病院事業局はきちんと資料を示して『機能低下はしない』と説明した。多くの住民は納得できた」と話した。

 うるま市は中村市長が1月に会見を開いて移転建て替えを求める方針を示したほか、7月に県議会に対して陳情を提出した。 (梅田正覚)