【沖縄】米軍嘉手納基地と普天間飛行場周辺の航空機の騒音を測定している沖縄市内6地点のうち、知花と北美(市登川)で2015年度、年間のほぼ3分の1の日数で、環境基準値を超過していたことが分かった。沖縄市基地対策協議会(会長・仲地健沖縄国際大学教授)の16年度第1回会合で報告があった。16年度に入り、オスプレイの夜間訓練に対する苦情が増加していることも分かった。
居住地に分類される知花と北美の環境基準値は、騒音指標Lden(エルデン、時間帯補正等価騒音レベル)で57デシベル。基準値の年間超過日数は知花が前年度比8日減の136日、北美が10日増の121日で特に多かった。年平均でも知花が59デシベル、北美が58デシベルと基準値を上回った。
4月1日~9月1日までの航空機騒音に対する苦情件数は96件で、前年度の年間件数を既に24件上回っている。特に東部が41件多い53件と増加が顕著で、ほとんどオスプレイの夜間訓練に対する苦情だった。
米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫群などを米軍嘉手納弾薬庫知花地区へ移設することについて桑江朝千夫沖縄市長が8月に受け入れ表明したことについても報告があった。