台風16号、沖縄接近の恐れ 14号は次第に遠ざかる


この記事を書いた人 金城 美智子
台風16号の13日午前9時発表の3日間の進路予想図(気象庁HPより)

 気象庁によると13日、フィリピンの東海上で台風16号が発生した。13日午前9時の中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。1時間に30キロの速さで西北西に進んでいる。暴風域はないが、中心から半径220キロ以内で風速15メートル以上の強風が吹いている。勢力を増しながら西寄りに進み、16日以降に強い勢力となって沖縄地方に接近する恐れがある。

 台風は16日午前9時には中心気圧965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルの強い勢力に発達し、先島地方の南海上まで接近する見通し。

 予報円の中心を通った場合、16日以降に宮古島地方と八重山地方に接近して北東寄りに進路を変え、17日ごろから本島地方にも接近する恐れがある。

 一方、猛烈な台風14号は13日午前9時には沖縄地方の南海上にあり、時速20キロで西北西に進んでいる。中心気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートル。沖縄地方からは次第に遠ざかり、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通って中国大陸に向かう見通し。

 八重山地方の海上ではうねりを伴い、波の高さが5メートルとしけている。台風14号の進路によっては、14日にかけて大しけとなる恐れがある。沖縄気象台は八重山地方に対し、発達した積乱雲の下での落雷や突風、急な強い雨に注意を呼び掛けている。
【琉球新報電子版】