沖縄県の2015年度の航空機騒音測定結果によると、米軍嘉手納飛行場の航空機騒音が日米両政府間の騒音防止協定で飛行が制限される夜間・早朝(午後10時~午前6時)に、嘉手納町の屋良B局で月平均175・7回発生し、前年度の116・9回を大幅に上回ったことが分かった。県環境部が13日に発表した。同町嘉手納と沖縄市美原の測定地点でも前年度を上回った。
県は嘉手納飛行場と普天間飛行場周辺で測定している。1日当たりの騒音発生回数が前年度より増えたのは、嘉手納周辺が21局中11局、普天間周辺が15局中8局で、半数以上の地点で前年度比増となった。
13年度に導入された騒音指標Lden(エルデン、時間帯補正等価騒音レベル)での評価では嘉手納周辺19局中、前年度と同じ8局で環境基準値を超過した。
特に北谷町の砂辺局で70デシベル(基準値62デシベル)、屋良B局で69デシベル(同57デシベル)と大幅に超えた。普天間周辺では宜野湾市の上大謝名局で61デシベル(同57デシベル)となった。