古里の音色で県人歓迎 「絆」の歌 CDに 「世界の若者大会」支援


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世界若者ウチナーンチュ大会に向けCDを制作した上原顕蔵さん(右)と比嘉善春さん=19日、琉球新報中部支社

 【中部】世界の若者ウチナーンチュ大会を支援しようと、世界若者ウチナーンチュ連合会支援会の上原顕蔵さん(62)=金武町=と、沖縄市職員の比嘉善春さん(51)=金武町=が音楽CDを製作した。3年前に制作したギター演奏中心の歌「ウチナーンチュぬ絆」を三線中心の演奏に変え、古里の音色を取り入れた。売り上げの収益金は若者大会の運営に使ってもらうという。

 CDは歌入りとインストゥルメンタル三線バージョン、ギターバージョンの3曲が録音された。今回500枚を限定制作した。

 上原さんと比嘉さんはオヤジバンドの集いで知り合った。歌詞は、上原さんが2011年の第5回世界のウチナーンチュ大会のフィナーレに参加した帰りに思い浮かんだ。それを比嘉さんに持ち込み、比嘉さんも歌詞を見た瞬間にメロディーが浮かび、3日ほどで完成したという。

 歌は、海外移民子弟に向けたメッセージソングとなっている。「忘んなよ 親祖先ぬ生まり島/忘んなよー 沖縄人ぬ肝心」と歌詞に思いを込める。約4分の歌で、今月14日にCDは完成した。

 上原さんは「海外に出向く若者には援助もあるが、個人負担もある。収益金で少しでも役立ちたい」とCD製作の意図を話す。できたばかりのCDのため「市町村で催される歓迎式典などで流してもらえるとうれしい」と期待する。

 CDは10月26日の前夜祭から始まる世界のウチナーンチュ大会で来県するウチナーンチュにも配布する考えという。問い合わせは上原さん(電話)090(3792)1584。メールアドレスは k.h.y.c.i.s67812f@ezweb.ne.jp