【名護】写真家の石川真生さんが2014年から発表しているシリーズ「大琉球写真絵巻」展が21日、名護市民会館中ホールで始まった。名護市での開催は初めて。25日まで。
今回は米軍属女性暴行殺人事件をテーマにした写真を含む最新作「パート3」も合わせ、3部作が展示されている。3は過去の1、2に比べて風刺やユーモアより「怒り」が前面に出た作品が多く並んでいる。
石川さんは米軍属女性暴行殺人事件をテーマにした写真に対する来観者の反応について、「どうしても出すべきだと思った、と説明したらうなずいたり、同調したりする人が多かった」と紹介した。
米軍普天間飛行場が移設される名護市辺野古や米軍北部訓練場のヘリパッド建設で揺れる東村高江がある北部での開催。石川さんは「シリアス、ブラック、ユーモアなどいろいろ織り交ぜながらも、ストレートに表現した作品群だ。絶対、名護市で開催したかったので願いがかなってうれしい」と話した。
連日、石川さんは会場におり、午後3時からは本人のギャラリートークも予定している。午前10時~午後7時。入場料は当日700円、高校生以下無料。