【石垣】八重山を代表する叙情歌「とぅばらーま」の歌唱力を競う2016年度とぅばらーま大会(同実行委員会主催)が13日夜、石垣市民会館で開かれた。市内外から予選を勝ち抜いた23人が出場。情緒ある旋律に生活の喜びや愛情などを歌詞に乗せ情感豊かに歌い上げた。
最優秀賞には石垣市石垣の今村尚貴さん(32)が選ばれた。
とぅばらーまの継承を目的に毎年旧暦8月13日に、月明かりの下で開催。今年は悪天候のため屋内に会場を移した。
19歳から挑戦を続け、念願の最優秀賞をつかみ取った今村さんは「とてもうれしい。両親に報告したい」と涙ぐんだ。「ずっと悔しい思いをしてきた。何が駄目か歌と向き合ってきた。今後もチャンピオンの名に恥じないよう腕を磨いていきたい」と話した。
優秀賞には石垣市石垣の玉代勢秀尚さん(33)、同市新栄町の宮城圭さん(29)、努力賞に市新川の黒島章子さん(38)、奨励賞に市大浜の西原佑香さん(16)が選出された。
作詞の部の表彰式も開かれ、市登野城の後原斎さん(54)が懐かしい農耕の様子を題材にした歌詞で最優秀賞を受賞した。