自転車でエコ通勤 バス連携、浦添市の渋滞解消へ


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 【浦添】浦添市は自転車とバスを連携させた「サイクル&バスライド」の実証実験を3日から12月28日まで行う。勢理客バス停留所近くに専用駐輪場を設置し、自転車の無料貸し出しや駐輪場所の提供を行う。この駐輪場を拠点に、自転車とバスを乗り継いで通勤することを想定、マイカー利用を抑制した「エコ通勤」を推進する。

 市内の慢性的な渋滞解消へ向け、公共交通の活用を促すことや、バス利用と組み合わせた自転車の可能性を探ることなどが目的。市が昨年2月に策定した自転車ネットワーク計画の一環。

 自転車の専用駐輪場は、国道58号安謝高架下に設置する。自転車20台をレンタル用として配置、うち10台は電動アシスト付きとする。自分の自転車を置くことができる駐輪場も20台分を確保する。利用は、それぞれ事前の申し込みが必要。

 市内の利用者は自宅から専用駐輪場まで自転車に乗り、近くにある勢理客バス停から市外の勤務先までバスに乗ることを想定している。市内に勤務先がある市外在住者は、これとは逆に自宅からバスを利用し、駐輪場で自転車に乗り継ぐ。

 沖縄都市モノレールの駅周辺に自転車貸し出し場所を設置し、市内周遊につなげることも検討しており、市は実験結果をこうした活用策などに反映させたい考えだ。

 市の自転車ネットワーク計画では柱の一つに自転車の利用促進を図ることを位置付けている。その役割として(1)公共交通との連携、利用促進(2)運動不足の解消と生活習慣病の予防(3)観光客の周遊性向上―などを挙げる。

 問い合わせは事業委託先(電話)098(870)0215(中央建設コンサルタント)。

 3日の実施は台風の状況を見て判断する。