【アルゼンチン】日本庭園内に守礼門 亜日本文化財団が建立


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県文化スポーツ統括監の照喜名一氏(左端)、玉城智県人連合会会長(中央)、ブエノスアイレス市政府の国際関係担当官フェルナンド・ストラファセ氏(右から2人目)、福嶌教輝大使(右端)=ブエノスアイレス市内

 去る8月31日、ブエノスアイレス市内で約2・5ヘクタールを占めるパレルモ日本庭園で首里城守礼門の複製の落成式が行われた。複製は庭園を運営するアルゼンチン日本文化財団が建立した。

 アルゼンチンのウチナーンチュは現地日系社会に8割以上いることに対し、文化財団の高坂和憲会長は「アルゼンチンのウチナーンチュ社会は100年以上にわたり培った繁栄、勤労、誠実さで国民から模範市民として温かく受け入れられている。そのため沖縄を代表する守礼門を造ることを決意した。また、本式典は現地の沖縄県人連合会の創立65周年式典の日に合わせて開催した」と説明した。

 式典には福嶌教輝(ふくしまのりてる)駐亜日本国大使、吉村一之領事、沖縄県より照喜名一文化スポーツ統括監、呉屋守将在那覇ペルー名誉総領事(金秀グループ会長)、地元の沖縄県人連合会の玉城智会長、ブエノスアイレス市政府より国際関係担当官のフェルナンド・ストラファセ氏、JICAアルゼンチン事務所の武田浩幸所長、在ボリビア沖縄県人会の知念良信氏が参列した。

 中南米でも最大の日本庭園として知られるブエノスアイレス日本庭園に、守礼門が建立されたことは、現地の日系社会とウチナーンチュ社会がほぼ同義となっていることを象徴している。(大城リカルド通信員)