【アルゼンチン】「特殊な」移住者に賛辞 東江家企画 有資格者、社会に貢献


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 去る8月7日、元ラプラタ報知社長の東江ロベルト博士(法医医師、沖縄民間大使)の企画で「東江家による移民先駆者を祝う会」という題で大ブエノスアイレス都市圏南部近郊のモンテ・グランデ市に位置するグレイソン劇場で、100年以上前にアルゼンチンに根を下ろしたその「特殊な」移住者に賛辞が送られた。

東江家によって開かれた「移民先駆者を祝う会」=モンテ・グランデ市のグレイソン劇場

 特殊な技術を持つ移住者とは、獣医師や牧場主、土木建築士などの有資格者で、主に名護市出身者。東江さんの説明によるとこれらの特殊な移住者は後に来た移民、特にブエノスアイレス市南部付近における移民の社会統合を実現させるため、具体的に指導し、成功するまで面倒を見たといい、東江家にもお世話になった人がさまざまな分野で活躍し、社会に長年貢献している人も少なくない。

 たたえられた故人は主に農業の産業化に尽くした人たちで石川倉次郎、吉田・ウーゴ、中矢和一、仲村渠恒郎、仲村渠盛光、仲兼久仲助、岡田領治ら。

 数多くの評価された方たちの子孫のほか、現在大一族となっている東江家の東江アントニオ・シモン医師、ブエノスアイレス州立第18救急施設長の東江・マルセロ医師、ブエノスアイレス州北部薬剤師会会長の東江・フリオ・E薬剤師、在亜名護市民会会長の大城保信氏、アルゼンチン拓殖協同組合の文野和義理事長、在亜日本大使館からは吉村一之領事、アルゼンチン移民団体連合会会長のフアン・サラフィアン氏などらが参列した。
(大城リカルド通信員)

英文へ→Agarie family hosts celebration for Japanese immigrants in Argentina