県議会の決算特別委員会(狩俣信子委員長)は14日、2015年度県一般会計・特別会計歳入歳出決算について審議した。金良多恵子会計管理者は、自動車税の税率が県民よりも低く設定されている米軍人・軍属やその家族の私有車(Yナンバー)について、15年度の税収額が3億708万円で、県民と同じ税率で算出した場合より6億9896万円低くなっていると明らかにした。課税対象車は2万5019台だった。瀬長美佐雄氏(共産)への答弁。
病院事業会計決算で監査委員の武村勲事務局長は、契約事務などで不適切な処理が多い点について「不適切な事務処理が14年度分の指摘が24件。部局全体の19・4%で、機関数の割合2・7%に比較して指摘事項が多くなっている」と説明した。
病院事業局の不適切な処理で上原章氏(公明)が、高額な備品購入などの公平性を質問したのに対し、當間秀史代表監査委員は「指名競争入札にすべきものを随意契約にする事案はあるが、おおむね公平公正に発注されている」と答えた。
決算審査意見書について上原氏が「会計処理について」の意見が4年間同じ文言が続いていると指摘し、改善されていない状況を「内部チェックが機能していないとしか思えない」と批判した。
「会計処理」への意見で監査委員は、契約事務の不適正や支払い遅延により不経済支出が多く発生しているとし、適正な執行を求めていた。當間代表監査委員は「原因は職員の法令の不知や失念がまずあり、輪をかけて管理者のチェックがされていない」と述べた。金良会計管理者は、意識向上に努めるとし「限りなくゼロに近づけるよう努力したい」と述べた。
公共工事の不落札を防止するため當間代表監査委員は、単価調査を従来より数を増やして年4回実施していると説明した。座喜味一幸氏(沖縄・自民)と糸洲朝則氏(公明)への答弁。