日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは16日、香川県の高松市香川総合体育館でトヨタ自動車東日本と対戦し、31-31で引き分けた。今季は現時点で6試合3勝2敗1分け。次戦は30日午後2時から、豊見城市民体育館で大崎電気と戦う。
◇GK好守も攻撃ミス響く
昨季の対戦成績2敗のトヨタ自動車東日本に引き分けた琉球コラソン。ゴールキーパー(GK)田村卓大のスーパーセーブの連発で相手の勢いを度々封じたものの、攻撃を仕掛ける前の簡単なミスで逆速攻を連発された。水野裕紀選手兼監督は「失点の半分は自分たちであげたもの。問題外のミスが多かった」と、勝利を逃した点を悔しがった。
東日本のマンツーマン守備対策として、コラソンはGKをベンチに下げてコートプレーヤー7人で攻撃を展開した。
横一線守備に戻した東日本に趙顯章のロングシュートや石川出の1対1でシュートまでつなぐと、高い決定率で点を稼いだ。
ただ、凡ミスからGK不在のゴールに投げ込まれたり、逆速攻を受けたりするなど、自らリズムを崩す場面も目立った。
その中でGK田村が存在感を示した。
作戦通りに打たせたシュートも速攻も、積極的に前に出る得意のキーピングで15回のスーパーセーブ。引き分けに踏みとどまった仕事ぶりに「調子も良かったが、相手の癖を頭に入れていた」と自信を見せた。
次戦は、素早い速攻が持ち味の大崎電気が相手。水野選手兼監督は「対策は考えている。得点後の相手のリスタートや逆速攻を決めさせないためにも、素早く戻って立て直し、こちらの速攻につなげる」と意気込んだ。