【東京】菅義偉官房長官は19日午後の会見で、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、工事に反対する市民に対して機動隊員が「土人」と発言した問題について「警察官が不適切な発言を行ったことは大変残念だ。今後はこのようなことがないよう警察で適切に対応するだろう」と苦言を呈した。工事への影響については「法に基づいて適切に進めていくべきだ」と述べ、引き続き計画を推進する考えを示した。
県内では機動隊員の発言は、県民に対する潜在的な差別意識の表れとの指摘があることについては「そこは全くないと思う」と否定した。
「土人」という言葉の持つ意味については「発言は承知しているが、私の立場ではどういう段階で言ったのかは承知していない。ただ、言うべきことではないと思う」と述べるにとどめた。【琉球新報電子版】