嘉手納基地 また未明爆音 F16など離陸  98・4デシベル


この記事を書いた人 新里 哲
アフターバーナーを使用して離陸するF16戦闘機=20日午前3時31分、嘉手納町(清水柚里撮影)

 【嘉手納】米軍嘉手納基地で20日午前3時30分ごろ、同基地に飛来していた米サウスカロライナ州軍所属のF16戦闘機6機が離陸した。未明の離陸は2日連続で、町の測定によると嘉手納地区で最大98・4デシベルを観測した。

 同町嘉手納と屋良の測定局では午前3時30~32分の2分間で、90デシベル以上の騒音が各6回記録された。F16戦闘機と同時に空中給油機のKC10、KC135も離陸した。

 當山宏嘉手納町長は19日に中嶋浩一郎沖縄防衛局長と嘉手納基地第18航空団に抗議し、深夜に離陸しないよう強く求めていた。

 當山町長は20日にも、町役場を訪れた中嶋局長に厳重抗議。當山町長は「深夜、早朝に2日連続して発生した爆音に起こされた町民も多い。苦情も殺到している。騒音防止協定は機能しているのかと思うほど、あまりにあり得ず、ひどい運用だ」と詰め寄った。