文化庁の選択書交付 教育長、箏曲県内3団体へ


この記事を書いた人 金城 美智子
平敷昭人県教育長(写真左端)から選択書を受け取る琉球箏曲興陽会の山田和子会長(同左から2人目)、琉球箏曲保存会の山内好子会長(同中央)、琉球伝統箏曲琉絃会の新田邦子副会長(同右から2人目)=25日午前、県教育庁

 文化庁が「琉球古典箏曲(そうきょく)」を7月15日に「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に選択したことを受け、平敷昭人県教育長は25日午前、保存・継承団体に指名された琉球箏曲興陽会の山田和子会長、琉球箏曲保存会の山内好子会長、琉球伝統箏曲琉絃会の新田邦子副会長に文化庁の選択書を手渡した。

 「記録作成等を講ずべき無形文化財」は、日本の芸能や工芸技術の変遷を知る上で重要だが、消滅の恐れがあり記録を残すべき無形文化財が選択される。文化庁は今後、今回指名された3団体と協力して琉球古典箏曲を映像や報告書で記録保存する。

 琉球箏曲興陽会の山田会長は「今後も箏曲への理解をお願いしたい」と述べた。平敷県教育長は「古典箏曲の記録保存には県も協力していきたい」と応じた。【琉球新報電子版】